山梨学院大学孔子学院では12月18日、中国文化講座の第二弾として『水滸伝』を題材に、「造反精神と義理人情を謳歌する『水滸伝』の世界」をテーマに中国文化講座を開講しました。
講師には、早稲田大学中国現代文化研究所招聘研究員、呉念聖先生を迎え、中国北宋末期の反乱軍を主役にした中国古典の名作『水滸伝』をテーマに講座を展開しました。物語は、時の朝廷の悪政に抗う百八人の好漢一人一人の魅力、やむを得ない事情によって叛逆の道を歩んでいく過程、そしてその過程のなかで結ばれた義兄弟としての強い絆を描いています。講座では、反乱軍の拠点となる［梁山泊］の地理的状況やタイトルとなっている「水滸伝」の由来、反乱軍の頭領である兄貴分の「宋江」と義兄弟の契りを結んだ弟分の「李逵」をめぐる話を中心に、物語終盤、朝廷の差し金で毒酒を飲まされたた頭領の「宋江」が、弟分の「李逵」の行く末を案じ、自分の飲んだ毒酒を飲ませ心中を図る場面のセリフを受講者と読み合わせながら再現し、二人の強い絆について熱く語られました。熱く語る呉先生の講義に、ほぼ満員となった会場の聴講者全員が「水滸伝」の魅力に引き込まれ、真剣に聞き入っていました。
次回、中国文化講座（第三弾）は、２月13日（土）、「三国志」「水滸伝」同様、中国四大奇書とされている「西遊記」を題材に講座行います。
どうぞご期待ください。
詳しくは、山梨学院大学孔子学院のホームページをご覧ください。

/ お知らせ / 2021年12月21日