教学構想と3つの重点領域

2024年4月
山梨学院大学学長 青山貴子

教学構想

 山梨学院大学は、建学時より未来を見据えた学園づくりに挑戦してきました。現在、大学の教育理念として「広い国際的視野を持ち、実践的な知識と技能を備え、創造力と行動力を発揮して、理想の未来を創る人材を育成する」ことを目的としています。そして、「たくましく生きる力」を育成することを教育目標としています。

 ここでいう「たくましく生きる力」について、本学では、将来の予測が困難とされる現代社会において、さまざまな変化を受け入れる力、みずから目標を設定し達成への努力を継続できる力、人生において出会う困難を自身の成長の機会にする力、を指しています。

 本学では、学生一人ひとりの「たくましく生きる力」を伸ばすために、2つのビジョンを掲げてきました。ひとつは、「Critical Thinking & Creative Actionを実践して、常に進化?発展し続ける大学となる」こと、もうひとつは、「Diversity & Inclusion を推進するとともに、国際共修の理念を理解し、実践する大学となる」ことです。2023年度、この2つのビジョンを引き継ぎ、5つの重点領域を公表したところですが、2024年度に向けて、本学の特徴である「スポーツ」と「国際」を、より対外的に発信し本学での取組を強化していくことを目的に、3つの重点領域に再整備いたしました。

3つの重点領域

Ⅰ 学修者本位の教育実践

 「学修者本位」に基づき、社会の変化や時代のニーズに即した教育を目指すとともに、学生の属性やニーズに応じた学生支援体制を構築する。

「たくましく生きる力」を育む教育

①「たくましく生きる力」を育む教育内容の充実
 ?挑戦マインドの醸成を目指したゼミ教育の充実(実践型教育プログラムの実施など)
 ?基礎的学修スキルを育てる初年次科目の充実(基礎演習?言語技術?ICT)
 ?講義系科目の教育手法の改革 ※基礎的学修スキルの活用(BYOD含む)
②教育の質保証
 ?教育活動および教員の評価制度の拡充
③カリキュラムの効率的な運営
 ?学事暦?授業時間の見直し
 ?効果的?効率的な授業実施のための科目管理と施設整備

総合的な学生支援

①個別ニーズに応じた学生支援
 ?留学生への修学支援
 ?スポーツ学生への修学支援(SSA)
 ?障がい学生への合理的配慮
②自律的学修者の育成
 ?アカデミックアドバイジングを通じた履修支援

 ?正課内外におけるピアサポートの充実

Ⅱ 国際性豊かな大学づくり

 「30プロジェクト」を継続し、留学生の受け入れ拡充とともに、「出会い」を促進するために、国際交流事業の展開を推進する。

多様な学生の受け入れ

①留学生の受け入れ拡充
②外国語開講科目の整備
③iCLAを含めた全学部でのキャンパス共有(講義棟、食堂等)

国際交流事業の展開

①グローバル?エキスパート認定制度の利用促進
②在学生の海外留学プログラムへの満足度の向上
③教員の国際共同研究の促進

Ⅲ カレッジスポーツの振興

 世界で活躍するトップアスリートを育成するとともに、スポーツを通じたアスリート学生の全人的な人間形成を目指す。

競技パフォーマンスの向上

①優秀選手および指導者の獲得
②安全?安心なスポーツ環境整備
 ?練習場および寮環境の整備
 ?食堂設備の充実
 ?心身健康管理

③スポーツサイエンスを活かした競技パフォーマンスの向上
スポーツを通じた人間形成

①教育活動としての部活動への理解促進と支援

②ライフスキルプログラムの充実
スポーツ振興による地域貢献

①各競技のジュニア世代の育成