グローバル化の流れは私たちの日常に及び、グローバルという言葉を目や耳にしない日はありません。教育もその流れのまっただ中にあり、大学入試にも大きな影響を与えています。大学入試では、英語の「4技能入試」に代表される大きな改革が話題となりました。新たな大学入試で求められる「思考力」「判断力」「表現力」は、大学入試のみならず、社会で生きてゆく一人の人間としても必ず求められるものです。中学校教育もいち早くこの時代の流れに対応しなくてはなりません。その1つの答えが、定期試験に加え、各教科が単元ごとに行う「到達度評価テスト」と「パーソナルプロジェクト」「チームプロジェクト」です。「従来型の受験に対応しうる知識型の学力」「思考力や表現力を重視した活用型の学力」「総合的な人間力」この3つの力を高いレベルで同時に高めていくグローバルな学力を育む教育システムへ。山梨学院中学校は新たな学校づくりを進めています。2007年生まれの日本人の半数が107歳まで生きる。イギリスの経済学者のリンダ?グラットンは、著書の中でそう指摘しています。日本では人生100年時代がすでに到来しています。しかもこれからの時代は、科学技術や医療の進歩がいままでのスピードをはるかに超え、5?10年の単位で加速度的に、爆発的に発展していくと彼女は述べています。人生100年時代に生きるみなさんにとって、中学校?高等学校はとても重要です。大学合格が決してゴールではありません。長い人生の中で自分と社会を冷静に見つめ、自律的に判断し行動していく力を磨いていかなければなりません。みなさんの人生の課題はマーク式の問題のように正解が1つということはほとんどありません。さまざまな解決の可能性を見出し、その正当性を確かめていくことが必要なのです。英語や日本語を使ったプレゼンテーションの能力は、とても重要な能力としてみなされています。個人だけではなく仲間と協働する活動がますます重要性を帯びてきます。自律、思考、表現、共生。本校には、そうした人生100年時代を生き抜くための力を育てる教師と仲間と環境があります。33山梨学院中学校のグローバル教育を特長づける4つのKeyword 山梨学院中学校の教育目標リーダーシップとチームワーク。倫理とケア山梨学院中学校校長山梨学院高等学校校長吉田 正自律思考自ら学んでいく力。自己の考えと積極的な行動表現考える力。科学的、歴史?社会的、論理的に世界を見る力共生コミュニケーション能力。感性豊かな表現力新たなグローバル時代を生きるための教育を人生100年時代に求められる中学校?高等学校
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