Yamanashi Gakuin Junior High School5月の体育祭では、全員が競技に参加するだけでなく、この催しが楽しく円滑に進行するように、スポーツフェスティバル委員会?生徒会を中心に、競技係、演出係、応援係、集計係、運営係など、生徒自身が“一人一役”を担って自主的に活動します。中学?高校での6年間は心も体も大きく成長する時期。充実した学校生活の中で精神的にも身体的にも健やかに成長していけるように、授業と学校行事を効果的に組み合わせながら、皆さんにできるかぎりのサポートをしていきたいと思っています。身につけるスキルはプロ級である必要はありません。中学校における技術?家庭は、興味や関心をもつきっかけであり、高校、大学へとつなげていく導入部であるからです。そこで重要なのが、物事のなぜ?を見出し、この結果を得るためにはどうするかを考える経験です。さらに、理論と実際の違いを目の当たりにし、手を加えることで物が変わっていく面白さ、自分の手でそれをしていく楽しさを知ってもらうようにしています。そうした経験は成功も失敗もそれぞれの中に知恵として蓄積され、必ず次の機会に活きてきます。保健体育科主任 中沢美枝子技術科主任 一瀬大輔19運動に親しむ習慣を身につけ、みんなで協力しあう手を使って物をつくる経験から私たちの生活に密着した授業と行事を連携させて心身共に健やかな成長をサポート保健の授業では心身の発達について理解を深め、健康な生活を保持増進していくための基礎を学びます。また体育実技では、各種のスポーツを通して運動に親しむ習慣を身につけます。5月の体育祭は、縦割り3チームに分かれ、総合得点で優勝を目指して競技を行います。生徒一人ひとりが自主的な活動を通し、創造力、計画力、表現力、団結力を体感できる行事です。保健体育科では、授業?部活?学校行事を通して達成感、充実感を感じ取ってもらうことを目標にしています。中高一貫校である本校は、全国大会で活躍している高校強化部が存在し、強化部の指導者が中学校の保健体育教科指導にも関わり、専門的に指導することもあります。生徒たちは専門的な知識と技能を学習していくことができます。生きていくための知恵でありこの先の興味のきっかけにもなるもの技術?家庭は、ともに生活に大きく関わる教科。そこが他の教科と大きく異なる点です。学習を通じて身につけてほしいのは、「DIYにつながる基礎技術」「自分で献立を考えお弁当を作れる調理技術」「PCに関する知識と正しい情報モラル」です。それらはすべて、私たちが社会や家庭で生きていくために必要な生活の知恵といえるもの。ものつくりの楽しさを経験し、その経験から知恵と知識を得ることで「これからを生きる力」にしていくのです。伝統的な技法やものづくりに使われる道具にも、先人たちの知恵がふんだんに隠されています。それを知ることで知識に幅や奥行きができてきます。それがすべての学びの基盤にもなるでしょう。チームワークの精神も学びます生きる力と知恵を育みます保健体育技術?家庭
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