2023年11月11日、山梨学院大学孔子学院と本孔子学院のパートナー校である中国の西安交通大学国際教育学院との共催による中国語教育国際シンポジウムが、山梨学院大学を会場に開催されました。今回のシンポジウムは、山梨学院大学会場に加え、オンラインでも配信され、日本国内及び中国から多数の方が参加しました。
　このシンポジウムは、「日本における中国語教育の現状と展望」をテーマに、日本における中国語教育の課題について中国語教育の第一線で活躍する国内外の専門家を招き、それぞれの教育研究成果を共有し、直面している課題に対して意見を交わすことによって、この課題を解決し、日本の中国語教育の水準をさらに向上させ、相互連携を強める機会とすることを目的として開催されました。

　シンポジウムに先立ち、山梨学院大学青山貴子学長は、開会の挨拶において西安交通大学国際教育学院と山梨学院大学孔子学院が共同でシンポジウムを開催できたことに感謝するとともに、今回のシンポジウムが中国語教育の理解を深め、山梨学院大学での中国語教育を向上させる一助となることを期待していると述べました。

　主催者代表挨拶では、西安交通大学国際教育学院の温広瑞学院長は、山梨学院大学孔子学院の設立経緯を振り返るとともに、本日のシンポジウム参加者に対し、現状中国語教育に係る課題の共有と踏み込んだ討論を呼びかけ、さらに今後の中日双方の友好交流促進と国際中国語教育の新たな展開を期待すると述べました。

　今回のシンポジウムの趣旨説明を行った山梨学院大学孔子学院（日本側）熊達雲学院長は、今回のシンポジウムには3つの目的があると述べました。第一に、孔子学院の中国語教育の質向上を促進し、教員自身が刺激を得る場となること。第二に、中国語の学習?教育方針や教授法の改善を図ること。第三に、中日両国の専門家や教育者の講演や議論により新たなアイデアを得ることであると述べました。最後に、シンポジウムを通じて西安交通大学との連携を深め、両大学の交流を促進することで孔子学院業務の向上を図る上で、今回のシンポジウムは意義があると強調しました。

　今回のシンポジウムでは、日本中国語教育学会会長?目白大学外国語学部中国語学科准教授の冰野善寛先生を講師にお招きし、「日本におけるICTを活用した中国語教育の現在地と未来」をテーマに基調講演を行いました。
　※日本中国語教育学会会長?目白大学外国語学部中国語学科冰野善寛准教授の基調講演の資料は下記のURLで公開しています。
　https://x.gd/QT1xQ

　シンポジウムの第1セッションでは、「中国語教育における現状及び教育理念」をテーマに、西安交通大学国際教育学院李馨郁准教授は「国際中国語教育の教育理念と教授法――言語?思考?文化の共通性と個別性を兼ねて」について、東海大学語学教育センター森山美紀子教授は「学習者?教師?教育環境の特性を生かす中国語教育を目指して」と題し、報告が行われました。
　※西安交通大学国際教育学院李馨郁准教授の報告の資料は下記のURLからご覧いただけます。
　https://x.gd/6iSA7
　※東海大学語学教育センター森山美紀子教授の報告の資料は下記のURLからご覧いただけます。
　https://x.gd/bSci0

　シンポジウムの第２セッションでは、「中国語教育における教授法及び実践報告」をテーマに、西北大学国際教育学院楊煜准教授は「専門表現のローカリゼーション― 経済貿易専攻の国際中国語教育を中心に ―」をめぐって、山梨学院大学孔子学院中国語教員根岸深雪講師は「山梨学院高等学校における中国語教育の現状と模索」について、山梨学院大学グローバルラーニングセンターの劉頌浩教授は「山梨学院大学ダブルディグリープログラムについて」と題し、それぞれ報告が行われました。
　※西北大学国際教育学院楊煜准教授の報告の資料は下記のURLからご覧いただけます。
　https://x.gd/KRWsq
　※山梨学院大学孔子学院中国語教員根岸深雪講師の資料は下記のURLからご覧いただけます。
　 https://x.gd/n9Lax　
　※山梨学院大学グローバルラーニングセンターの劉頌浩教授の報告の資料は下記のURLからご覧いただけます。
　https://x.gd/Kl362

　5名の報告者の発表に対し、山梨大学町田茂准教授がコメンテーターとして、5つの報告にそれぞれ的確なコメントを寄せました。

　最後に、本学グローバルラーニングセンターの齊藤眞美センター長が総評を行ない、シンポジウムを締めくくりました。

　閉会の挨拶に立った山梨学院大学孔子学院（中国側）趙蔚青学院長は、本日のシンポジウムの参加者への感謝と共に、このシンポジウムを通して中国語教育者同士の成果の共有が、日本の中国語教育のさらなる発展に寄与することを祈願し、今後の相互協力を期待すると述べ、閉会の挨拶としました。

また、本シンポジウム開催の記事が海外メディア（中国）でも取り上げられました。
下記のURLからご覧いただけます。

日本华侨报
http://wap.jnocnews.co.jp/nshow.aspx?menuId=0&id=110659
华人头条
https://www.52hrtt.com/cn/n/w/info/F1699328601687
今日头条
https://www.toutiao.com/article/7301188651713643045/
网易
https://www.163.com/dy/article/IJGPV45D0515L9VD.html
搜狐
https://www.sohu.com/a/736242103_100203250
腾讯
https://page.om.qq.com/page/OMfjAYeiYyxc1YELySRvETlA0
百度
https://mbd.baidu.com/newspage/data/landingshare?preview=1&pageType=1&isBdboxFrom=1&context=%7B%22nid%22%3A%22news_10012231111090242384%22%2C%22sourceFrom%22%3A%22bjh%22%7D

/ イベント 日中文化交流 / 2023年11月15日